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塾長きまぐれ日記

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塾長きまぐれ日記

追悼

 妻の母親が1月27日に亡くなった。83歳の誕生日を迎えてすぐのことだった。20年以上にわたり同居してきたので、実の母親の18年間よりも長く一緒に生活してきたことになる。
 食べることが好きなひとだった。半年くらい前、私がつくったカレーを美味しいと喜んでくれたことを思い出す。特に理由を考えたこともなかったが、昭和9年生まれで、終戦の年は11歳である。食べたい盛りが食糧難の時代と重なったことが背景にあるのかもしれないと改めて思った。
 若いときはぽっちゃりしていたが、食が細り、最期はおそらく全盛期の半分くらいの体重になっていた。最後の1か月ほどを病院で過ごしたが、好きなものを自宅でもっと食べさせてあげたかったと思う。
 大好物だったあんみつを棺に納めることにした。