税務大学校を1か月で辞めてきた元受講生と話をした。やっとのことで掴んだ合格なのにもったいないと思っていたが、常識外れの実態に、唖然とした。精神を病む前に脱出できて正解だろう。
彼女の話で、最も驚かされたのは、午後7時から10時は勉強の時間らしいのだが、その間、トイレに行ってはいけないというルールだ。就寝後、トイレに行きたくなっても、監視がいて、部屋に戻るように言われるらしい。生理現象を許さないとは、税務大学校の寮は刑務所以下かもしれない。それを人権侵害と思わないあたりは、軍国主義の亡霊が密かに生きていたとしか思えない。
食事でも、班の一員がうっかりこぼしたら、他の班員は掃除をするなどで、食事抜きになることもあったらしい。五人組の思想である。
また、誰かが食事を抜くと「犯人」を調べ上げて反省文を書かせるのだとか。国民の税金を使って、無意味なことにエネルギーを注いで。
税務署職員の卵たちを人間扱いしないで、この卵たちはまっとうな仕事ができるようになるのだろうか。
21世紀の日本とは思えない。いや、ロボットならふさわしい。生身の。