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塾長きまぐれ日記

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塾長きまぐれ日記

初任給

 少子化に伴う人手不足と物価高騰を受けて、大手企業の初任給が30万円台を突破、中には40万円台を支給する会社も現れたと報道されている。

 初任給が上がるのは、もちろんいいことだが、気になる点もある。
 一つは、先輩たちの怨念である。他の年代の給与も当然上がるのだろうが、20万円台で10年間働いてきた30代の人のモチベーションは維持できるのか。「いきなり30万円もらえる優秀な君なら大丈夫だよね」と新人いじめに発展しないか、心配である(笑)。
 一つは、いきなり5万円、10万円と初任給を上げられない中小企業の人手不足の深刻化である。サラリーマンの二極化が進むかもしれない。
 一つは、AIが人間の仕事を奪うこととの関連である。今は人手不足なのかもしれないが、AIが進化していけば、余剰人員が生まれてくるだろうと予想される。その潮目は、5年後か、10年後か。そうなると、高度なスキルをもつ人間だけが生き残り、そうでない人はリストラされるのではないか。

 先がが見通せないなかで、何かの分野でAIに負けない専門性を磨くか、あるいは、AIを使いこなせるようになるか。それとも、失業のリスクを最小化する公務員を選ぶか。