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塾長きまぐれ日記

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採用試験の「囚人のジレンマ」

 2024年度も残り2か月余りだが、栃木県内の市役所職員の採用試験はまだ終わらない。
 以前、「テストセンター方式の功罪」(2024年8月1日)で予想した通り、栃木県内の事務系公務員だけでも10か所くらい受けられるようになった結果、辞退者が相次いだのか、採用試験を何回も繰り返すはめになったようである。
 教養試験はテストセンター方式でも、2次試験だけは相談して統一してやれば少なくなるだろうに。まるで、経済学で出てくる「囚人のジレンマ」だ。
 加えて、民間企業への就職も売り手市場とくれば、優れた人材は確保しにくいのだろう。

 2025年度の地方公務員採用試験で予想されることは、作文試験または面接試験を統一して行い、受験回数を減らすという解決法だ。
 2つ目は、辞退するかどうか見極めるのは難しいので、辞退する可能性の低い地元出身者にのみ内定を出すという解決法だ。
 よく話し合って、「囚人のジレンマ」から抜け出せるか注目したい。