教員という仕事は、確かにブラックではあるが、それでもやりたいという人が一定数いる。
格別のやりがいがあるという。さらに、学校に数人、事務的な雑用をこなしてくれる秘書がいれば最高なのだろうが、教育にカネをかけようとしない日本政府の下では、実現しそうもない。
秋以降、企業等で働きながら教員を目指す方の受験相談にのった。
学校で講師をしないで受験して、教員に最終合格できるのか?
20年くらいの受講生を思い返してみると、小学校、中学校、高校で1人ずついらした。三人とも、ものすごくしっかりしていて、優秀だった。
合格者は95%、大学生か講師に限られる。
教員は、専門的な知識があるだけではダメで、教える技術、児童生徒の指導力なども求められる。
よって、既卒者で、講師をしないでそれらがあることを証明することは難しく、教員になりたいなら、まずは講師、できれば常勤講師になった方がいいと思われる。
特に、採用人数が少ない教科は、大学4年次に合格しなければ、講師として「修行」を積むしかない。
ただし、高校の福祉・情報などは、その特殊性から、例外的に、民間企業に勤めながら合格する人もいると思われる。
一般論として、民間企業に勤めながら教員を目指している人には、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と伝えたい。