今日は、参議院議員選挙の投票日である。
先日、若者の投票率が1%下がると、彼らは8万円程度損をしている、という研究記事を読んだ。
なぜ、若者の投票率は、他の年代に比べてなぜ低いのか。
自分の子どもたちを見ていると、一つには、成人式が影響しているのではないか、と思ってしまう。
地元の成人式に出席するために、大学などに進学し大学近辺に転居しても、住民票を移さない者は多いらしい。投票用紙は、実家に届く。
わざわざ選挙のために実家に帰るのはめんどうだ。行かなくても、特にペナルティもなく、批判もされない。
別に、自分一人くらいいいじゃん、という匿名社会の悪弊か。あるいは、友人たちも行かないから私も、という日本人らしい同調か。
かつて、選挙権はなかった。やがて金持ちだけに与えられ、革命や社会運動の結果、庶民にも与えられるようになった。
選挙権がなかったらどうなるか。為政者は国民のことを、税金を納めるだけの奴隷のように扱い、戦場に送り、たまに、暴動が起きないようにわずかなアメを施すことだろう。
戦争の記憶が薄れていくように、選挙権のありがたさも薄れていく。