教養試験の対策講座を受講しているAさんから、1次試験に合格したと連絡があった。
昨年度、1次試験で不合格になったところゆえ、うれしさも格別だと話していた。
努力が報われるのは大脳に大きな満足感を与える。
専門学校の講師をしていた頃、そしてUPAを立ち上げてからの数年間、私は筆記試験に合格することを「教育の成果」として重視していた。
面接の合否は本人の人柄や経歴などに左右されるものであり、手伝いはするが、「教育」の範囲外として軽視していた。
しかし、公務員試験は、就職試験なので、筆記試験に合格しても、面接試験を突破して最終合格しなければ意味がない。
また、筆記試験の勉強は、自分でもできるが、面接の対策は自分では難しい。
面接対策を講座の柱の一つにすると決め、「教える」ではなく、「サポートする」というスタンスに変えた。
サポートとは、最も触れられたくないことを聞かれても大丈夫なようにすることだ。
大学を中退した、3回留年した、短期間に転職を繰り返している、精神的なトラブルに見舞われた、10回連続で面接で落ちた、といった方々を最終合格させることができた。
冒頭のAさんには、気持ちを引き締めてもらって、2年越しの夢を実現してもらいたい。