子どもの頃、大阪万博に行ってきた同級生がいて、僕も金持ちの家に生まれたかったぁ、などと思ったものだった。
15年ほど前は皆無だったが、最近は受験相談会に親が同席するのは珍しくなくなった。
不確実性が増す中、大学生といってもやや頼りなく、親がUPAを見つけて、子どもに紹介し、連れてくるというパターンが定着しつつある。これも時代の流れというものなのだろう。
今年度の市役所の面接試験もほぼ終わろうとしている。
20代も半ばを過ぎると、学歴よりも職歴の方が重視される傾向が高まる。退職して公務員受験に挑戦し、不合格だったら、一度撤退し、民間企業で再修業する必要がある。親の庇護を受け、アルバイトをしながら、2年、3年と続けると、負のスパイラルにはまり込んでしまうからだ。
在学中だと、勉強ももちろん大切だが、それ以外の分野、サークル活動やアルバイトにも力を入れてきた人の方がたくましい。
たまに、学生時代、アルバイトをしなかったという人もいる。親が裕福なのだろうが、面接で不合格になる確率が高いというのが実感だ。長期休みだけでも、アルバイトは経験した方がいい。
僕も余裕のない家に生まれたかったぁ、などと後悔しないように。