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塾長きまぐれ日記

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金星

 世界ランキング7位の錦織が全米オープンで、同2位のマリーを破った。ネット上の記事タイトルには「錦織が金星」とつけられていて、せっかくのよい気分が一瞬で損なわれた。
 金星とは、相撲の世界で、平幕が横綱を破ったときに用いる言葉である。錦織は平幕か?大関が横綱に勝っても金星とは言わない。錦織に失礼である。
 ネット全盛期で、ライターや編集者が不足しているのかもしれないが、もっと勉強しろと言いたい。

追記 「元受講生」を名乗る方から、錦織は過去1勝7敗で苦手だったのだから、「金星」でよいのではないかという指摘を受けた。
確かに、言葉は時代の流れとともに、意味や用法が変化していくものではある。過去の戦績などをすべて把握したうえで、やはり「金星」は不適切であると思う。言葉の感覚は人によって異なるからこそ、マスコミの人間は、最適な言葉を選ばなければならない。相撲は、現在進行形のスポーツだから、相撲界に対するリスペクトも必要だ。私なら、「錦織、難敵マリーを撃破」とつける。

別の例では、「チェルシー、2位を独占」という見出しにであったが、笑えた。