大学3年生は、そろそろ就職活動の準備を始める頃なのだろうか。UPAにも受験相談にくる大学生が増えてきた。
公務員一本に絞るか、民間企業と併願するか、難しいところではある。
言うまでもなく、誰でもが第一志望に合格できるわけではなく、第一志望の就職先が自分に合っているかも働いてみないとわからない。
一度民間企業で働いて、将来的に公務員を目指すという考え方はよいと思う。
20年間の経験から、次のようなことが言える。
まず、民間企業に就職して最低1年間は働いてから、受験すること。3か月や半年くらいで受験すると、人間性を疑われるし、身につけたものも少なく、合格率も低い。
できれば、辞めないで、働きながら受験すること。毎日、残業で午前様という場合は仕方ないだろうが、辞めて、公務員を受験して、失敗続きでフリーターというリスクは、できるだけ避けた方がよいと思う。
民間企業の職種なら、営業とか接客が、公務員転職の成功率が高い。人と接する仕事は、公務員としての素養を高めてくれる。
逆に、製造業は、成功率が低い。そういう人は、ボランティアなどの社会活動に積極的に取り組んで、外部の人と接することの少なさを補った方がよい。
公務員から公務員への成功率もあまり高いとは言えない。それを避けるためには、日程的な問題もあるが、まずは第一志望の役所を受験すべきだと思う。
公務員の臨時職員でぬるい仕事をするくらいなら、多少ブラックでも、民間企業で苦労した方が合格率は高い。
公務員志望の20代で、ラクをしている人は、ヤバいかもと思って、進んで苦労をしてみることをお勧めする。