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塾長きまぐれ日記

他人と違うこと

 12月に入って、新年が近くなったせいか、受験相談会に来られる方が再び増えてきた。
 退職や浪人や留年など、他人と違っていることをどうとらえたらよいのか迷っている人が多かった。相談会では私の話が上手く伝わらなかったかもしれないので、改めて書いておきたい。
 
 他人と違うことは、悪いことではない。「いい高校に入って、いい大学に入って、一流会社に入る」のは、悪くはないが、それ以外の道の方が合っている人も大勢いる。

 この前会った高校の先生は、コロナ禍以降、生徒の雰囲気ががらりと変わったと話していた。文科省の統計でも不登校の児童生徒数の増加が加速している。そんな激動の中で生きている若者たちも、いろいろ大変なことがあるのだろうと想像する。

 他人と違うのは、悪いことではないのだが、留年、中退、早期退職、など、少し流れと異なる動きがあると、就職の面接官は必ず質問する。それに時間をとられるのは、やや不利かもしれない。不利が大きくならないためには、理由を説明し、わかってもらわなければならない。

   何か夢を追いかけて、挫折したのなら、わかってもらいやすい。不利は小さい。
 何かに悩んでやる気を失ったり、怠けて無為に過ごしたりすることもあるだろうが、それを説明することは難しい。不利は大きくなるかもしれない。

 結果的に、わかってもらいにくい理由で、他人と違う道を進んだ人が、すぐに公務員に就職するのは難しい。可能性はゼロではないが、就職しないで受験に時間をかけると、さらに、人生のリスクは大きくなる。多少不満足でも、民間企業の正社員となって、これまでのマイナスをリセットし、数年後、民間企業で得たことを武器に公務員を目指した方がよいと思う。

 公務員の受験勉強は、面接では全く評価されない。
 偏差値70の大学を卒業し、3年間フリーター。偏差値50のの大学を卒業し、現在は正社員3年目。地方公務員に合格しやすいのは、圧倒的に後者である。

 他人と違うのは、悪いことではない。それが挫折したら、他人の2倍、3倍、苦労しなければいけない。
 20代の苦労は、後できっと報われる。