大学時代の友人二人が、宇都宮を訪ねてきた。
二人とも「乗り鉄・撮り鉄」で、LRTに乗るついでに、会おうと誘ってくれたのだった。
LRTの効果には懐疑的だったが、改めることにした。
およそ35年ぶりということで、一目でわかるか心配したが、杞憂だった。
ちょうどお昼時だったので、餃子屋の列に並びながら、学生時代の話題から現況まで、次から次へと話し続けた。
外見はおっさんになったが、気持ちは80年代前半の「輝いていた時代」に戻った。
LRTに乗り、降りて撮影し、鉄道の魅力と蘊蓄を語り続けた。
彼らのような観光客も大勢乗っていた。
終点の駅のホームで、看板に気をとられていたら、あっという間に、地面が迫ってきた。足を踏み外し、顔面を強打し、出血していた。眼鏡も壊れた。
ホームと線路の境目がわかり辛い気がしたので、何か、目印を付けてもらうと、再発防止になるだろう。
私のせいで、水を差したが、LRTには気に入ってもらったようだった。
これだけのものをつくったのだから、西にも延ばした方がいいのかもしれない。