「昭和のおやじ」

　来週土曜、授業の始まりが遅くなると話したら、受講している高校生が、終わる時間を気にした。理由を尋ねると、両親が共働きなので、中学生の妹と一緒に夕食などの準備をするあるからだと言った。

　私の知人の娘の話を思い出した。
　何でも、教員2年目で、朝は6時すぎに出て行き、夜は9時を過ぎる。土日も部活で、出かけることが多いらしい。家事は一切やらず、知人夫婦が、朝夕の食事の用意（昼は給食があるが、ない時は弁当をもたせる）、洗濯、掃除の面倒をみるらしい。

　「男は仕事、女は家庭」という時代があった。昭和の半ばくらいまでは特にそうだった。知人の娘は、まるで「昭和のおやじ」のような働き方だ。
　「平成のお父さん」は家事を積極的に手伝うようになり、「令和のパパ」」は働く妻と家事を半分ずつ負担することが求められているように思う。

　冒頭の高校生は、きっとよい「令和のパパ」になれるだろう。