栃木県庁の2次試験の一つは、集団討論 → 面接官との討論 → プレゼン と変化し、今年度から、プレゼント集団討論の融合に代わった。
いろいろな理由があるのだろうが、今年度のやり方はやや無理があると思う。
栃木県にくる観光客を増やすためのプレゼンはいい。
それを議題に、集団討論をするのも、ありかもしれない。
しかし、グループでまとめるというのは、いくら何でも無理じゃないだろうか。
仮に、Aさんは外国人観光客向けの旅行プラン、Bさんは若者向け農業体験ツアー、Cさんはファミリー向けB級グルメ食べ歩き、Dさんはシニア向け歴史散策、Eさんは全世代向けサイクリングツアーを提案したとしたら、いったいどのようにまとめろというのだ。
外国人に農業体験してもらった後、サイクリングをしながら食べ歩きと歴史散策をしてもらうのか。
あるいは、受験者に他の受験者の方がよいと言わせてまとめさせるつもりだったかもしれないが、それは酷だろうに。
せめて、外国人観光客を増やすプレゼン、くらいに課題を絞り込んでいればうまくいっただろう。
最近、集団討論を試験から外した役所が多い。司会者の出来不出来で有利不利が著しいからだろうと推測しているが、栃木県庁の「逆行」は、果たして有為な人材獲得に威力を発揮したのだろうか。