裁判員裁判が始まって10年が経つのだという。
幸いなことに、私はまだ選ばれていない。
国民の感覚を司法に反映させるとかの名目で始まったが、第一審で裁判員と裁判官が出した判決が、第二審のプロ裁判官によってあっさり軽減されるのでは税金の無駄遣いもいいところである。
裁判員制度の成果として、保釈率が10%に増加したことを挙げているが、それは裁判開始前に争点を整理する制度の成果であって、裁判員制度とは別次元の話であり、とんだお笑い草である。
平穏に暮らしている一般国民に、殺人事件を裁かせるという重荷を背負わせる制度は、苦役からの自由を定めた憲法に違反すると思う。令和の早い時期に、廃止してもらいたいものである。