トリミング

　桜田五輪相の「池江璃花子選手の白血病ガッカリ発言」が集中攻撃を受けている。
　この人物は、他の言動から確かに大臣の器ではないかもしれないが、今回の騒動は、マスコミや野党が悪いと思う。
　全部の発言を聞くと、桜田五輪相はぶら下がり会見の冒頭、治療に専念し早く良くなってほしい旨を述べている。
　そのうえで、記者から「五輪相としてどうか？」と水を向けられ、「ガッカリした」「五輪の盛り上がりに水を差さないか心配」と発言している。
　五輪の責任者として、五輪への影響を聞かれれば、そのように本音を答えるのは、フツウの範囲だろう。
　もっとも、炎上しない「正解」は、五輪相としても「治療に専念し早く良くなってほしい」を繰り返すべきだったのだろうが。
　一部だけを切り取って、印象操作するマスコミは恐い。

　明石市の市長の「火をつけて来い」という発言も、全部を聞くと、市民生活を思いやるあまりの発言だったとわかる。
　高校生に体罰を加えた映像も、体罰の前に生徒の暴言のシーンがあるのと7ないのとでは、印象は大きく違う。
　万人の万人による監視、万人の万人による揚げ足取りが進む社会は息苦しい。
　沈黙は金か。