虐待を行う親も増えているが、圧倒的多数の親は自分の子どもに愛情を注ぐ。
私にも25歳ともすぐ20歳の子どもがいるので、子を思う親の気持ちは理解しているつもりだ。
これは以前も書いたのだが、開校した18年前には成人した子の講座説明に同席する親は皆無だったが、今ではフツーのことになった。
そのことを批判しようというつもりは全くない。
保護者と同席して講座の説明を聞く大学生は、共通して、素直でいい子が多いという印象だ。お世辞抜きで。
先日、「私の面接指導が悪い」というクレームを大学生の保護者の方からいただいたので、自分なりに反省してみた。その大学生も素直でいい子だが、不合格になった。
今にして思えば、すべての質問の答えを準備しておきたい彼と、ポイントを頭に入れ、似たような質問は自分でアレンジして答えた方がいいという私の考えは、ずれていたかもしれない。どちらにも一理ある。
昨年度と今年度、最終合格した67人の講座説明会の状況を調べてみた。
64対3。保護者と同席していた方のうち、面接を勝ち抜き最終合格した方は、この2年間でわずか3人だった。
このギャップをどのように考えればよいのか。
素直でいい子だけでは、社会人としては不十分ということは言えるかもしれない。
成長の速度は個人個人違ってよい。違うのが当たり前だ。
ただし、大学生は22歳の就活時までに「大人」になっていることが求められる。
それが、素直でいい子なのに、面接で不利益を受ける理由の一つかもしれない。