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塾長きまぐれ日記

タイミング2018

 大学卒業後、一時期を除き正社員にならずアルバイトをしながら公務員試験を受験し、30歳くらいになる人から相談のメールをいただいた。

 かなり前、「タイミング」というタイトルで、日記を書いたような気がするが、改めて、努力にはタイミングが重要であると伝えたい。どうせするなら、報われる可能性の大きい努力をした方がよい。

 公務員試験の筆記試験は、正しい努力すれば、ほぼだれでも合格できる類のものだ。
 しかし、2次試験の面接は、人間が人間を評価するので、必勝法が存在するわけではなく、ある意味難しい。だから、UPAでは面接試験のサポートを最重要にしている。

 大学4年生の市場評価を100とすると、同じ人が就職浪人しアルバイトを受験しながら公務員試験を受験すると、卒業1年目の市場評価は95くらいだと思う。合格率はそれほど悪くはならない。

 卒業2年目は80に、3年目は50に下がるという感覚がある。3年目以降は意地になって受け続けても、面接で不合格になる可能性が極めて高い。

 よって、もし2年目でダメだったら、一度撤退し、民間企業に正社員として就職することを勧める。人と接するような営業や販売が望ましい。事務や製造は避けた方がよい。

 正社員になったら、その年は公務員試験を受験してはいけない。拾ってくれた企業への裏切り行為のようなものゆえ、我慢した方がよい。できれば3年は働いて、いろいろなものを身につけて、公務員試験に再チャレンジする。

 卒業後2年間、アルバイトをしながら受験する人が受験相談会に来たら、以上のような理由から、よほどの理由がない限り、民間企業受験を勧める。

 受かる見込みが小さいのに、懸命に努力を続ける姿を見るのは辛いことである。