資料請求いただいた後、プリントアウトしたA4の紙は、意味もなくファイルに突っ込んでおくのだが、さすがに膨れ上がってしまったので、年末も近いこともあり、古いものは処分することにした。その後、受講した方の分を除くと、ここ7年間で349通あった。
専門学校の講師時代に同僚だった友人は、「早くビルを建てましょうね」と冗談を言うのだが、資料請求した全員の方が正式に受講していたら、それも可能だったかもしれない(笑)。
娘の塾選びでも、一度資料請求すると、電話がかかってくるのが常だが、UPAではそれをやらない。「来たい人だけ来ればいい」を方針にしてきたからだ。ある意味不親切だが、今後も続ける。
塾は大きくなれば、建物が立派になるとか、設備が充実するとか、メリットも生じるだろうが、内容的に質が低下するデメリットも生じうる。一度大きくなると、維持するために、シャカリキに受講生を集めなければならなくなるのも面倒だ。競争は苦手だ。
349通の送り主が今何の仕事をしているか、知る由もない。その中には、志望した公務員や教員になれずに、不幸を感じている人もいるかもしれない。UPAの最終合格率が100%なら、「選択を間違えましたね」と言えるのだが、残念ながらそのレベルにはない。
後継者がいないので、閉じるまで、何もなければ、あと5年かせいぜい10年。その中の一年でも、100%の奇跡が起きないかな、起こしたいなと思う。