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塾長きまぐれ日記

面接の重み

 昨夜は、新聞記者時代からの友人夫妻と、フランス料理を肴にワインを3本開けた。

 その5時間前、栃木県庁の2次試験対策の問い合わせの電話があった。受講料の金額を聞いて、「検討します」と言って切れた。
 はっきりと、「高いと思うので、止めときます」と言わないところが日本人である。(笑)
 面接準備に大金を払うという文化が、日本には根付いていない。県庁でいえば、教養試験・専門試験準備には数十万円をかける人も、面接試験は、「まあ何とかなる」と軽視しがちだ。確かに、話せばいいのだから、何とかはなる。
 教養試験・専門試験は100点分で、はっきり言って単なる足きりに過ぎない。
 それに対して、面接は350点満点。面接こそが本試験なのである。
 何をどう話すかを決めるのは、本当に時間がかかる。一つ軸を動かすと、一からやり直しということもよくある。同じ人でも、役所によって内容も口調も異なってくる。
 今回対策講座を申し込んでくれた人の中には、2種類の面接カードを作成するのに、7回来校し、教室にいるときだけでも約10時間検討を重ねて作り上げた人がいる。自宅での時間を合わせれば100時間くらいか。口頭での模擬練習も同じぐらいかかるだろう。
 その結果、感覚的ではあるが、何もやらないときよりは、50~100点程度は伸びるだろう。
 ただ、一番いいのは、自力で合格することだから、「検討します」さんも頑張ってほしい。

 ちなみに、私はワインの味を大ざっぱにしかわからないので、ワインにお金をかける気は全くない。